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成功させよう転職 > > 目立った成績がない場合の面接
■実績はどれくらい重要なのか
面接官からの質問で、「仕事で達成できたことはなんですか？」、「どんな業績をあげましたか？」
と聞かれる事があります。
これはどんな意図があるか、考えてみた事がありますか。
だれにでも負けないような実績があれば、採用されるのでしょうか。
実績がない人は採用されるのは難しいのでしょうか。
たしかに実績はある事に越したことはありません。しかしこの質問から面接官がなにを知ろうとしているか
というと、目標や業績に対してどれくらいの努力をしてきたのか、という目標到達までの過程です。
この質問の意図をはきちがえてとらえて、本当の実績よりも上乗せして答えるような人が
いますが、実際に経験していない内容は、プロの面接官にすぐに見抜かれてしまいます。
実績というのはなにをもって平均以上とするのか曖昧です。
調子が悪くなれば下がることもありますし、それから上向きになるなんて保障もありません。
つまり人材を採用する立場から見れば、あまり保障されない情報なのです。
したがって成功した経験のない人はあまり気に病む事はありません。
これは目標に向かいどんな熱意でどんな努力をしてきたのかを言えるようにしておく事が必要です。
「仕事で達成できたことはなんですか？」の回答例
■悪い例
努力はしましたがあまり目立った実績は上げられませんでした。①毎日実績の報告をして
成果が上がらない日は、上司が気が済むまで原因を追及され続ける、という会社のスタイルに
②憤りを感じ、営業に対する意欲を持ち続ける事ができませんでした。
※解説
①自分に落ち度はないと思っており、会社や上司に責任を押しつけていると思われる
②憤りを感じていたのに、解決しようとなんの工夫もしていないと受け取られかねない。
■良い例
残念ですがあまり目立った実績は上げられませんでした。しかしいつも伺うお客様の
会社で、①なにか自分の会社の製品で職場環境をよくできないかと、常に周囲に目を配りご提案を
してきました。その結果からは実績にはつながりませんでしたが、②４年間でお客様からの
クレームは０件でした。
※解説
①仕事に対する熱意と努力を語る事で、壁にぶつかっても乗り越えられるような創意工夫が
みられる
②努力した結果を数字化しており、イメージしやすい工夫をしている
Ｑ：今現在の在職されている仕事で立てた目標とその結果を教えてください。
Ａ：清掃用品のリース契約している顧客から商品の新規売り上げ○万円の目標を立てました。
その目標達成目指し年間を通して活動しました。①しかしながら達成できたことが一度も
ありませんでした。
Ｑ：そうですか。どんな事が原因だと考えていますか？
Ａ：目標は全員立てるのですが、部署全体で３０人いる社員のうち達成できたのが、２人しか
いませんでした。営業所全体の売り上げ実績が伸びていなかった事が原因ではないかと考えています。
Ｑ：自分自身でなにか売るための工夫はしましたか。
Ａ：お客様のニーズを的確にとらえる工夫をしました。最終的に目標を達成するには至りませんでしたが、
②顧客回りをしている時に以前までの売り上げ実績のある商品をメモに書き留めておき、
この顧客にはこのタイプの商品、あの顧客にはこのタイプの商品といった管理表を作りました。
それから次に巡回するまでに商品のプレゼンテーションをイメージトレーニングして、それから
ご提案をする自分なりの営業方法を確率させました。１５０件受け持ちの顧客から、
会社名を聞かれればどんな商品を売るべきかすぐにイメージできるようになった事は自分でも
成長出来たと考えています。
※解説
①営業職で売り上げを上げられなかった事実を伝えるのは負い目を感じるが、嘘はよくない。
ここで聞きたいのは実績だけでなく、課題や目標に対してどんな働き掛けをしてきたのかにも
重点を置いている。ここでは本当の実績を伝える。また嘘をつくと実力を過信され今度は入社してから
困ることになる。
②達成しようという心がけを持って、どんな工夫をしてきたのかの過程を、数字などを用いて具体的に
回答する。
Ｑ：これといって際立った成績をおさめられていないようですが、ご自分の実績に
ついてどう思われていますか？
Ａ：毎日自分なりに仕事に対して創意工夫や試行錯誤してきたのですが、思うような成績を上げるに
至らず、本音を申し上げると不満足です。①ただ私は担当している１５０社の顧客とのよりよい関係構築
のために、巡回中は商品のプレゼンテーションだけではなく、試供品を使ってもらうなどのサービスも
ご提供し顧客とのつながりを保ってまいりました。
Ｑ：仕事に満足しない状態で会社を退職してもよいのですか。
Ａ：②これまで大変お世話になった会社と、今後の自分のキャリアを考えると一番よい選択だったと
考えております。私は顧客のニーズに合った商品を売るために、時間をかけて話し合い、売ってくれて
ありがとうと言われるような営業をしたいと思っていました。しかし今の会社は営業でもルート営業を
任され、商品知識をつけても一人の顧客にかけられる時間は限られてきます。その部分が歯がゆくあり、
「もっと顧客と向き合って最適な商品を売りたい」という営業への熱意がだんだん膨らんでいきました。
正社員として長く働く事を考えると、この理想を持ちながら働き続けていくのはよくないと考えています。
※解説
①実績が思わしくなくてもまじめに取り組んできた事を相手に伝わるように具体的に答える。
②他責にしない。これが大原則。今までお世話になったと感謝している事を伝える方がよい。
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