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成功させよう転職 > > どうして転職しようと思ったのですか？②
■不服を全て隠す必要があるか
「前職に取り入る所が少しでもあれば転職なんて考えない。」
「転職するのだからどうしても納得いかない事があるのは当然。」
このように我慢がいかない所まで不平不満が募ったから、転職するのではないかと思う人も
いると思います。
前述した「どうして転職しようと思ったのですか？」の中で、その不満のみの意見はよくないと
言ってきました。ただあくまで不満だけの理由の場合です。
不満そのものを全て包み隠して、転職理由を語るのは辞めた方がよいです。
心から思っていない事を話している人の言葉は、本当にそう思っているのかと
疑いの目でみられる可能性もあります。また突っ込まれた質問をされたときに
矛盾した回答をする事もあるかもしれません。
では不満だけの理由はだめで、不満を隠す理由もこのましくないとなると、
どんな回答が望ましいのか。
まず前職で感じていた不満と、転職しようと思った理由は別として考える事です。
不満というのは転職を思い立った要因です。例をあげるとすると「休日出勤がいやだった」
というのは要因です。転職理由はこれを前向きな仕事への熱意に変える事です。
前向きな仕事への熱意は、転職するにあたっての希望条件でもあります。
希望全てをかなえようとしても無理があるので、これだけは譲れない希望条件から
仕事への熱意へと変換するのです。
例えば「休日出勤をしても楽しいと思えるような取り組みがいのある仕事がしたい」、という転職理由に
気づくかもしれません。
■具体的な手法例
①前職に対する不平不満
・自分のミスを部下になすりつける上司に腹が立つ
・残業時間が多い
・あまり仕事の早いメンバーがいないので自分に仕事が一極集中している
・ルーチンワークだけでつまらない
②①を改善してみる
・自分の責任で仕事ができる上司の下で働きたい
・一か月、８０時間を超えないくらいの残業
・優秀な人材のいる会社で働きたい
・もっと一から考えられる上流工程のシステム開発がやりたい
③②の中でどれが一番自分にとって大事なのか、順番をつけてみる
①もっと一から考えられる上流工程のシステム開発がやりたい
②自分の責任で仕事ができる上司のの下で働きたい
③優秀な人材のいる会社で働きたい
④一か月、８０時間を超えないくらいの残業
こうしてみると、もっと一から考えられる上流工程のシステム開発がやりたい、というのが一番の
転職理由と考えられます。あまり仕事が自分に集中しているとか、残業が多いとかは重要では
ない事も自分で認識するかもしれません。
転職とはこうやって具体的に突き詰める作業が必要になってきます。それは最終的には
採用を決めるのが面接官だからです。面接まで進んだ応募者には少なくとも、興味を持っています
ので、採用できる人材かどうかを判断するために詳細な回答を求められます。
そのような時にきちんと道筋を立てて説明するためには、自己分析という準備を怠らない事です。
Ａ：品質管理の仕事である検査業務を、専門で請け負っている部門がある会社で、今後は働きたいと
考えて転職を決めました。今の会社でも生産をしながらですが品質管理の仕事も任されていて、
やりがいをもって仕事はできています。しかし①これからは会社の品質管理という責任ある立場にたって
働き、その上で自分のキャリアを構成していきたいと思い、検査業務を部門として確立している会社で
働きたいと考えました。
※解説
①この仕事ができないからという不満ではなく、この仕事を専門でやりたいということに気づいたという
言葉に変換することが必要。不満のまま言葉にしない事。
Ｑ：前職を辞めるにいたった理由は？
Ａ：①これからの自分のキャリアを考えるきっかけがあり、時間をかけて熟慮した結果、転職をする事を
決めました。会社を退職してから転職活動を始めたのは、任されていた仕事が完了し、スケジュールにも
余裕ができた時期だったのが大きな理由です。また職場の同僚がひとつの目標に向かって仕事をしている
時に、転職活動を始めるにはどうかという気持ちが拭い去れなかった事もあります。
Ｑ：自分のキャリアを考えるきっかけとは、具体的にどんなきっかけだったのですか？
Ａ：①今働いているシステム開発会社の部門構成がかわり、私が配属されていた組み込み系開発部門を
を廃止し、ウェブシステム開発部の案件確保に力をいれていくとい方針に変わった事がきっかけでした。
私は製品の動作がどんなプログラムで動いているのか、という所に開発者として大変興味もち仕事を
してきましたが、ウェブシステム開発部門への異動をするか、いずれは廃止になる組み込み系開発部門に
残り仕事を最後まで続けるか、選択をしなければならない状況になりました。
②今後もやりがいのある電化製品の開発が続けられる会社に転職して、キャリアアップしていくという
もうひとつの選択もあると思いました。
※解説
転職者の退職理由はどこでも必ずきかれる質問だが、①転職を考えた動機、②転職してなにが
やりたいのかのふたつを回答できるようにする事。会社の方針についていけないという不満ではなく、
これからのキャリアを考えた上での転職、という所に自己分析の段階で認識する事が重要。
| 退職するにあたり前職に不満はありましたか？－類似質問回答例 |
Ｑ：退職するにあたり前職になにか不満がありましたか？
Ａ：前職は派遣社員で働いていていたのすが、①週一回のチームの定例会議に参加させてもらえない事や、
ルーティングワークにもどかしさを感じていました。
Ｑ：その不満に対してどんな対処をとりましたか？
Ａ：仕事内容の幅を広げてもらうなどの要望を、派遣元の営業担当者の相談しました。
Ｑ：その後改善されたのですか？
Ａ：前職の営業担当の方は親身になって聞いて頂けました。しかし派遣先の会社では、「派遣社員は
希望をだしたから会議の参加は認められるとか、責任のある仕事にシフトするといった前例はない
のでできない」といった回答でした。
Ｑ：それをどのように受け止めましたか？
Ａ：やる気はあるのに任せてもらえない、もどかしさは常に感じていたのですごく残念だなと思いました。
この時から②正社員として、出来る限り働ける会社へ転職を考えるようになりました。
※解説
退職理由が不平不満以外思いつかない場合は、①仕事はもっと踏み込んでやりたいと考えいているのに、
それが実現できない、などのようにあくまで前向きに語る事。また②不満を改善するために、これから
の将来像はこうで、そのために転職という手段をとったと前向きな姿勢で転職を決意した意図を話せる
ようにする。
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